スノーボードウェアの洗い方!自宅で手洗い洗濯するコツを紹介

道具・アイテム
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「スノーボードウェアは家で洗える?」

「どうやって洗えばいいの?」

「洗うときのコツや注意点は?」

 スノーボードウェアは自宅で簡単に洗うことができます

 この記事では、スノーボード歴20年以上、現役インストラクターの筆者がスノーボードウェアを自宅で簡単に洗う方法を紹介します。

 これまで20年以上、毎年シーズン終わりには必ず自分で手洗い洗濯をしてから次のシーズンまで保管しています。

 自宅で洗うときのちょっとしたコツや注意点も併せて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

1.自宅でスノーボードウェアを洗う方法を解説

 今回は、スノーボードウェア上下セット(1着分)を自宅で手洗い洗濯しました。

 今シーズンの使用日数は30日以上。晴れの日も、雨の日も、雪の日もこの1着を使い続けました。

 使用後は毎回ファブリーズのみ。もちろん1度も洗濯していません。

2.手洗い洗濯に使ったもの

 はじめに、手洗い洗濯に使ったものを紹介します。

①お風呂(浴槽)

 賃貸アパートのお風呂(浴槽)です。

 少し狭いですが、ウェアを洗うには十分な広さです。

お風呂の浴槽の画像

②液体洗剤

 エマール、ボールドなど、おしゃれ着洗い用の液体洗剤ならどれでもOKです。

 今回は自宅でいつも使っているエマールを使用しました。

③ハンガー

 スーツ用のハンガーです。

 肩の部分に厚みがあって丈夫なのでオススメです。

ハンガーの画像

 今回は、この3つを使ってスノーボードウェアを手洗い洗濯しました。

 それでは、具体的な手洗い洗濯の手順を解説します。

3.事前準備

①洗濯表示の確認

 まずは、自宅で洗えるウェアかどうか洗濯表示を確認します。

 ジャケット(左)とパンツ(右)の両方とも、液温は40℃までとなっています。

 なんと、弱い洗濯であれば洗濯機も使用できるようです。

 でも今回は、痛まないように手洗い洗濯を行います。

 また、乾燥については日陰のつり干しとされ、タンブル乾燥は禁止です。

 「タンブル乾燥」とは、ドラム式乾燥機などに採用されている、回転と熱で衣類を乾かす乾燥方式のことです。

引用元:消費者庁ホームページ|消費者庁公表資料
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html

②ファスナー、チャックを閉める

 ポケットの中身を取り出し、ファスナー、チャックを全て閉めます

 ポケットの中にティッシュペーパーなどを入れたまま洗濯すると悲惨な目にあいます。

 まれにポケットから500円玉が出てきてラッキーな思いをすることもあります。

 ファスナーを全て閉めるのは、金属部分が生地を傷つけたり、絡まってしまうのを防ぐためです。

 手洗いとはいえ、大切なウェアを長持ちさせるためにも、ファスナー、チャックは上までしっかりと閉じておきましょう。

③浴室の換気扇を切る

 浴室の換気扇を切ります

 なぜなら、この後、浴槽にお湯を張ってウェアをつけ置きするからです。

 できるだけお湯が冷めないよう、しばらく換気は行いません。

4.洗い

①浴槽にお湯を入れる

 浴槽にお湯を入れます

 お湯の温度が高い方が汚れはよく落ちますので、今回は洗濯表示のとおり40℃にしました。

 また、お湯の量は、ウェアがつかるギリギリの量(底から約15cm)にしました。

 洗剤の量も少なくて済むので節約になります。

浴槽にお湯をはった画像

②洗剤を入れる

 洗剤を入れしっかり混ぜて泡立てます

 よく泡立てることで、泡が細部に入り込んで汚れが落ちやすくなります。

 また、摩擦による生地の痛みも軽減してくれます。

浴槽に洗剤を入れて泡立てた画像

③ウェアを入れる

 パンツ、ジャケットの順に浴槽に入れます

 この順に入れる理由は、汚れが多いパンツをお湯につかりやすくするためです。

④手押し洗い

 次は、ウェア全体がお湯につかるように、上からしっかり手で押さえます

 ウェアには防水性、撥水性があるため最初はなかなか水に沈まないです。

 ウェアの中の空気を抜くように端から順に丁寧に押さえていきます。

 ブクブク、ブクブクと音を鳴らしながら空気が抜けていきます。

 手荒れが気になる方はゴム手袋などを着用してください。

ウェアを浸け置き洗いしている画像

⑤つけ置きする

 ここからは、汚れを浮かせるため、しばらくつけ置きします

 お湯が冷めないように上から断熱シートをかけておきます。

 この状態で30分ほど放置です。

浴槽に断熱シートをかぶせた画像

⑥裏返してもう一度洗い・つけ置き

 30分後、ウェアを取り出して裏返します

 水を吸収したウェア……めちゃくちゃ重たいです…。

 写真では分かりにくいかもしれませんが、すでに水も黒く濁っています。

ウェアを浴槽から取り出している画像

 裏返したら、またウェアの中の空気を抜きながら、汚れを押し出すように上から手で押さます。

 ここからさらに30分ほど放置です。

 さっきと同じように、お湯が冷めないよう上から断熱シートをかけておきましょう。

ウェアを裏返して再度浸け置きしている画像

5.すすぎ

 これまで合計1時間ほどつけ置きしましたので、ここからすすぎの工程に入ります。

①ウェアの水を切る

 まずはウェアを取り出し、水を切るため物干しにかけておきます

 浴室に物干しがなければ、浴槽の隅にウェアを寄せて風呂の栓を抜き、排水しながら手で水分を押し出してあげるとよいです。

ウェアを吊るして水を切っている画像

 それでは、汚れがどのくらい落ちたか見てみましょう。

 左の写真が洗った後ですが、水がかなり汚れています

 洗う前(右の写真)と比べても一目瞭然ですね。(汚くてすみません)

②排水する

 汚れた水を排水します

 排水後、浴槽の底に大量の砂やゴミが残っていました。(左の写真)

 ウェアがこんなに汚れていたなんて本当にビックリです。

 浴槽をシャワーできれいに洗い流しました(右の写真)。

③ウェアをすすぐ

 また浴槽にウェアを入れ、今度はお湯ではなく水を入れます

 しっかりすすぐため、水の量は洗いのときより少し多めにします。

 水の中でウェアをゆすったり、押さえたりして洗剤のぬめりを取ります。

 洗剤が残ったままだと匂い、色落ち、痛みの原因になるので、すすぎはしっかり行います。

ウェアを手ですすいでいる画像

 すすぎと排水を繰り返します

 水の中に泡が残らなくなり、洗剤の匂いが無くなればすすぎは終了です。

 今回は3回すすぎを行いました。

6.脱水・乾燥

①ウェアを干す

 ウェアの水を切るためつり干しをします

 生地が痛む原因となるため、絶対に絞らず水が落ちるのを気長に待つことが大切です。

 ジャケットをハンガーに吊るすときは、首元のループをハンガーに通しておくことをオススメします。

 こうすれば重たいウェアがずり落ちてしまう心配がなくなります。

 また、ジャケットのフードは最初は裏返しておきます。(左の写真)

 そうしないと、しばらく経つとフードの中に水がたまってしまいます。

 ある程度水が落ちたら元に戻しておきます。(右の写真)

 さらに、洗うときに閉めたファスナーは全て開けておきます
 風通しを良くして早く乾燥させるためです。

②乾燥させる

 あとは形を整えて浴室乾燥機のスイッチを入れて作業は終了です。

 ときどきウェアの乾き具合をチェックし、位置を変えたり裏返したりします。

 浴室乾燥機がない場合は、除湿器を使用したり、外にそのまま干せばOKです。

 外に干す場合は、洗濯表示をよく確認して、日陰の風通しがよい場所などにつり干ししましょう。

 あとは完全に乾くのを待つだけです。

7.乾燥後の保管

 ここまででウェアの洗い方の解説は終了です。

 黒いウェアなのできれいになったのか見た目では分かりませんが、汗臭さが消え、ほんのりいい香りがしています。(左の写真)

 ウェアが完全に乾いたら来シーズンまでクローゼットなどで保管しましょう。

 僕はいつもハンガーにつるしたまま、スーツを買ったときについてくる不織布カバーをかぶせてクローゼットに保管しています。(右の写真)

8.おわりに

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 今回は、自宅でスノーボードウェアを手洗い洗濯する方法について紹介しました。

 実際に手洗い洗濯にかかった時間は約2時間です(乾燥の時間を除く)。

 とはいえ、そのうち1時間はつけ置きの時間のため、実際の作業は1時間ちょっとくらいです。

 洗った後に汚れた水を見て「今シーズンもよく頑張ったな」と少し誇らしい気持ちになりました。

 今回洗ったウェアはすでに4年以上使用していますが、来シーズンもまだまだ活躍してくれそうです。

 この記事がスノーボードウェアの洗い方に困っている人のお役に立てれば幸いです。

 なお、ウェアに撥水・防水効果を求める人は、専門のクリーニング店に依頼するか、NIKWAXというウェア専用の洗剤を使用してください。
 僕も以前は使っていました。

 今はウェアの下にモンベルのレインウェアを着ることで対応しています。
 モンベルのレインウェアについては、また別記事で紹介させていただきますね。

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