春スノボ 初心者におすすめする理由と3つの対策

上達マインド
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「スノーボードはコケたら痛い」

「スノーボードはお金がかかる」

「なんでわざわざ寒いところに行くの?」

 せっかく始めたスノーボードを初心者がやめてしまうのはこんな理由からです。

 でも初心者にこそ春スノーボードをおすすめします。

 なぜなら春スノーボードは初心者のそんな不安や悩みを全て解消してくれるからです。

 この記事では、スノーボード歴20年以上、現役インストラクターの筆者が初心者こそ春スノーボードに行くべき5つの理由と3つの対策について紹介します。

 この記事を読めば、「寒い」「痛い」「高い」という理由でスノーボードに行くのをためらっていた人も、友だちや家族を誘って絶対にスノーボードに行きたくなります。

1.春スノーボードっていつ?

わかさ氷ノ山スキー場

 春スノーボードの時期について明確な定義はありませんが、おおむね3月中旬~4月頃です。

 ただし、標高の高い地域にあるスキー場などは、5月のゴールデンウィークまで営業していることもあります。

 1年の約半分もスノーボードを楽しめるなんて本当にうらやましい限りです。

2.初心者こそ春スノーボードに行くべき5つの理由

 それでは、初心者こそ春スノーボードに行くべき理由を5つ紹介します。

①暖かい、気候がよい

わかさ氷ノ山スキー場アルパインリフト

 春は暖かく気候が穏やかな日が多いです。

 当然ハイシーズンのように寒い思いをすることはありませんし、前が見えないくらいの吹雪に見舞われることもありません。

 服装もラフで軽装でOKです。

 晴れた日は、キャップにサングラス、上はパーカーなどで滑っている人も良く見かけます。

 以前、タンクトップ1枚で巨大なジャンプ台を飛んでいる人を見たことがあります。

 (寒さよりもケガのほうが心配でした…)

②転んでも痛くない

スノーボードでお尻をついて転んでいる画像

 春は気温が高いため、すぐに雪がゆるんで柔らかくなります

 春の雪は「シャバシャバ」「ザクザク」などと表現されます。

 柔らかければアイスバーンのようにコケて痛い思いをすることはありませんし、転倒によるケガのリスクもぐんと下がります

 ずっとやりたかったジャンプやグラトリに挑戦するチャンスです。

③人が少ない

スキー場の景色

 春になるとスノーボードに行く人が一気に減ります

 人が少ないと次のように多くのメリットがあります。

  • リフト待ちが無い
  • 周りを気にせず思い切り滑れる
  • 休憩所やレストランが空いている
  • ゲレンデから一番近い駐車場に車を停められる

 大切な時間を有効活用できますし、もう完全にストレスフリー状態です。

 ちなみに、僕の地元のスキー場では、2月の3連休(2/11の建国記念の日)~2月末をピークに少しずつ人が減っていきます。

 個人的には空いていてうれしいのですが、まだまだ滑れるのにとてももったいないです。

④リフト料金が安い 

豚の貯金箱の画像

 春になるとリフト券の料金が割引になるスキー場が多いです。

 また、駐車料金も割引になったり、無料になることさえあります。

 お金がかかるイメージのスノーボードですが、春に行けばお得に楽しむことができますね。

 ちなみに、先日行ったスキー場では

  • 1日リフト券 5,000円→3,000円(2,000円割引)
  • 駐車料金 1,000円→500円(500円割引)

となっていて、なんとハイシーズンの約半額で1日楽しむことができました。

⑤スキー場に行きやすい

雪道を走る車の画像

 春は「道にまったく雪がない、あるのはゲレンデだけ」という状態になります。

 よって、雪道を運転する心配もなく、安全にスキー場までアクセスできます。

 スキー場の場所や地域にもよりますが、雪道の運転が不慣れな人や初心者にとっては安心です。

 雪道の運転は気を使いますしすごく疲れますからね。

 運転による疲れが少なければ、その分たくさん練習することができます。

 なお、朝夕は気温が低く路面が凍結することもありますので、スタッドレスタイヤは必須です。

3.春スノーボードを快適に楽しむ3つの対策

①日焼け対策

まぶしい太陽の画像

 春は暖かく気候がよいですが、同時に紫外線がぐんと多くなる季節でもあります。

 よって、春スノーボードでは日焼け対策が必須です。

 春スノーボードは軽装でも快適に楽しむことができますが、日焼けしやすいので、

  • 日焼け止めを塗る
  • 肌を出さない

など対策をしっかり行いましょう。

 ちなみに僕の場合、日焼け止めはまったく使わない代わりに、ゲレンデでは一切肌を出しません。

 たとえ軽装であっても、必ず長袖、ニット帽、ゴーグル、フェイスマスク、グローブを着用しています。

 なお、気温が高い日は、暑くて思った以上に汗をかくので水分補給はこまめに行いましょう。 

②ケガ対策

雪の中でうずくまっているスノーボーダーの画像

滑る時間

 春の雪は柔らかく、転んでも痛くないことは前述のとおりですが、朝イチや夕方は冷えて雪面が固くなることがあるので注意してください。

 初心者には、雪がゆるんで柔らかくなる午前10時~午後3時の時間帯をオススメします。

 春は、1日の中で気温の変化がとても大きくなる日があります。

 これに伴い、ゲレンデコンディションも大きく変化するということを知っておいてください。

滑る場所

 滑る場所にも注意が必要です。
 春のスキー場では、一部コースが閉鎖されるなど滑走区域に制限がかかることがあります。

 また、滑走できてもコース幅が狭くなっていることがあります

 雪が減っているので仕方ないのですが、雪崩の危険もあるためコース外へは絶対に立ち入らないようにしましょう。

 たとえコース内であっても、雪が少なく地面や石が露出していることがあるので滑走時は注意してください。

③滑り対策

スノーボードで滑走した跡の画像

 春は、黄砂、PM2.5、花粉、空気中の汚れなどが雪面に落ちてボードの滑りをじゃまするため滑りが悪くなります。 

  • ワックスを塗る
  • 雪が汚れている場所、雪が薄くなっている場所は避ける

などソール(ボードの裏側)を守るようにして滑り対策をしましょう。

 なお、ワックスはアイロンで溶かして塗るタイプが最も効果が高いですが、手間がかかるので初心者にはおすすめしません。

 せめて1,000円くらいで買えるスプレータイプの簡易ワックスを買っておき、何本かに1回塗るようにしてください。

 それだけでも滑りやすさが全然違います

4.おわりに

 この記事では、初心者こそ春スノーボードに行くべき5つの理由と3つの対策について紹介しました。

 スノーボードのシーズンはまだまだ終わりではありません。

 春は、「天気の良い日」「暖かい時間帯」をねらって行けば、安全、快適、お得にスノーボードを楽しむことができます。

 以下の記事では、春のシャバ雪を簡単に滑るコツや春スノボの体験談を紹介していますので併せて読んでみてください。

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