この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが、スノーボードの上達に役立つおすすめの本「JSBAスノーボード教程」を紹介します。
・全176ページ
・価格:2,900円(税別)
・発行日:2025年8月
・著者:日本スノーボード協会(JSBA)
・発行所:(株)山と渓谷社
2025年8月、スノーボード教程の改訂版が発刊されました。同タイトルのDVDは2025年11月に発売予定です。これに伴い、記事中の商品リンクを更新しました(本文は現行版のまま)。
改訂版の変更点はこちら→ 2025改訂版の変更点まとめ
1.「JSBAスノーボード教程」ってどんな本?

「もっと多くの人へ、喜びと楽しさを伝えたい」
引用元:日本スノーボード協会著『JSBAスノーボード教程』(3頁)
JSBAスノーボード教程は、このスローガンのもとJSBA(日本スノーボード協会)により執筆されたスノーボードの教科書です。
スノーボードの用語、技術、指導方法(教え方)などが丁寧に分かりやすく説明されています。
既に発刊から約15年経過していますが、技術が進歩した今でも十分通用する充実の内容です。
スノーボード教程のおかげで日本のスノーボーダーの滑走技術が進歩したと言っても過言ではありません。
2.改訂版が出るからこそ再読した

スノーボード教程の改訂版が発刊されるという話が以前からあります。
それは来年か、再来年か。
まだ詳細な時期は不明ですが、早く最新の内容を見てみたいです。
改訂版が出たらこの本を読むことはないかもしれません…。
だからこそ今回、改めてスノーボード教程を読み直してみました。
再読して私が実感したスノーボード教程の魅力を3つご紹介します。
3.スノーボード教程の3つの魅力
①誰もが満足!内容の幅広さ

1つ目は、誰もが満足できる内容の幅広さです。
スノーボード教程では、ターンの仕組みや種類、滑り方の基本はもちろん、初心者がターンを習得するまでの練習方法とその順番まで、具体的にわかりやすく解説されています。
滑走レベルや目指すスタイルを問わず、多くの人に役立つ内容が網羅されているのが特長です。
さらに後半では、ケガの応急処置、冬山の気象、雪崩への理解、チューンナップの基礎知識までカバーしており、まさに「滑る」だけでは終わらない、スノーボードの総合教科書といえる一冊です。
全ての人におすすめ!
スノーボード教程は初心者から上級者まで全てのレベルの人におすすめです。
スノーボードを教わる側、教える側両方の視点で読めるところも面白いです。
ただし、流行のウェアやグラトリにおすすめの板などは載っていませんのでご注意を。
②いつでも新発見!内容の深さ

2つ目の魅力は、読むたびに新しい気づきが得られる内容の深さです。
読み手の滑走レベルや目標に応じて、感じ方や理解度が変わるのがこの本の面白いところです。
以前はスルーしていた箇所が妙に引っかかったり、意味不明だった説明が突然「そういうことか!」と腑に落ちたりします。
連続ターンは88ページから!?
スノーボード教程は全192ページ。
その中で、連続ターンの解説が始まるのはなんと88ページからです。
それまでの87ページは、初心者が板を装着してからターンに至るまでの基礎を、驚くほど細かく分解して説明しています。
この徹底ぶりが、まるで海の底のようにとても深いのです。
読めば読むほどわかる「基礎の大切さ」
繰り返し読む中で、いかに基礎が大切かを改めて実感できます。
基礎には、先人たちの知恵と経験が凝縮されています。
基礎が身につけば、動作は自然と体に染みつき、無意識でもスムーズに動けるようになります。
そして何より、応用とは基礎の積み重ねに他なりません。
③文字と写真で全て伝える表現力

3つ目の魅力は、文字や写真だけで幅広く複雑な内容を的確に伝える「表現力の高さ」です。
これだけ多彩で専門的な内容を、初心者でも理解できるようにわかりやすくまとめているのは、執筆者の豊富な言葉の引き出しと表現力の賜物と言えるでしょう。
ほぼ全ページに図やカラー写真が掲載されており、誰でも頭の中でイメージしやすいのも大きな特徴です。
執筆チームの努力と「スノーボードの魅力を伝えたい」という熱い想いが、ひしひしと伝わってきます。
自分で考えるクセが身につく
文字や写真から意味を読み取り、想像力を働かせることで、自分で考えるクセが自然と身につきます。
これはスノーボード上達に欠かせない姿勢であり、言われたことをただ繰り返すだけでは必ず壁にぶつかります。
特にインストラクターは、日々のレッスンで受講者に言葉で伝える必要があるため、「自分の頭で考える」力が不可欠です。
スノーボーダー自身が完成させる本
スノーボード教程には、重要な部分に太字や下線がほとんどありません。
初めて読む人には不親切に感じるかもしれませんが、これは読者に「ここだけが重要」と限定的に捉えさせないための配慮だと考えられます。
読者自身が重要箇所を見つけ、線を引いたりメモを書き込んだりしながら、自分だけの一冊に仕上げていく。
まさにスノーボーダー自身が完成させる本、それが『スノーボード教程』です。
4.悩み、壁にぶつかり、スノーボードに飽きた人へ

スノーボード教程は、バッジテストやインストラクター検定の合格を目指す人だけの本ではありません。
上達に悩んだり、壁にぶつかったりしている人も、本書を読むことで打開のヒントや気づきを得られるはずです。
また、スノーボードに飽きてしまった人は、「まだまだやること、できることがたくさんある」と感じられるでしょう。
本当の楽しさを知らないままやめてしまうのは、もったいない。
スノーボードの奥深さに再び出会える一冊です。
バッジテストやインストラクター検定を目指す人はもちろん、すべてのスノーボーダーに自信を持っておすすめします。
5.おわりに

今回は、JSBAスノーボード教程を紹介しました。
「本だけではよくわからない」「動画でも見て学びたい」という方には、同タイトルのDVDがおすすめです。
そんなときにDVDを活用すれば理解度がグッと深まります。
・本編57分
・価格:4,000円(税別)
・発行日:2008年9月
・監修:日本スノーボード協会(JSBA)
・製作発行:(株)山と渓谷社
※改訂版は2025年11月に発売予定
この記事が、スノーボードを長く楽しみ、さらに上達したい方の参考になれば幸いです。
以下の記事では、スノーボード教程の改訂版の解説や、インストラクターになるためのステップについて紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
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