
新しいウェアがほしい
でも種類が多くて迷ってる
選び方のポイントを教えて!
この記事では、スノーボード歴20年以上、現役インストラクターの私が次のことを紹介します。
新しいスノーボードウェアを選ぶのは楽しい一方で、種類が多すぎて迷うこともあります。
この記事を読めば、長く快適に使えるウェアを簡単に見つけることができるようになります。
実際に私が使用しているウェアを例に、丁寧に説明しますので、ぜひ参考にしてください。
1.ウェア選びの新常識
スノーボードウェアの選び方として、多くの人がこんな条件を挙げます。
- ゴアテックスなど高い防水性能が必要
- ゲレンデで目立つ派手なカラーが良い
- 価格が高くて高品質のウェアが長く使える
でも私のおすすめは、少し違います。
- 防水性能はそこそこで十分
- 地味で目立たないカラーが雪山になじむ
- 価格が手ごろで高品質のウェアを長く使う
これまでの常識にとらわれず、「機能性」「デザイン」「価格」のバランスを見直せば、自分にぴったりのウェアが見つかります。

これまで思っていたイメージと違う。

これが20年以上のスノーボード経験からたどり着いた答えだよ。
2.防水性能コレで十分
スノーボードウェアに必要な防水性能はこれです。
高い防水性能は、その分価格も高くなるため、これ以上の性能は求めなくても大丈夫です。
※防水性能については「レインウェア・雨対策特集」をご覧ください。(WORKMAN公式サイト)
防水性能が効果を発揮するのは、主に雨の日です。
晴れや曇りの日には、そこまで高い防水性能は必要ありません。
雨の日には、スノーボードウェア(以下「スノボウェア」)の下に、ゴアテックス製のレインウェアを着ればよいです。
そこそこの防水性能のスノボウェアと、ゴアテックス製レインウェアの組み合わせは、最強の雨対策です。
※「ゴアテックス(GORE-TEX)」は、防水性と透湿性を兼ね備えた機能性素材です。(GORE-TEX公式サイト)
ゴアテックス製のスノボウェアは、基本的にスノーボードをするときにしか出番がありません。。
一方レインウェアは、スノーボード以外の日常生活にも使えます。
たとえスノボウェアを買い替えたとしても、レインウェアだけ使い回すことができます。
せっかくのゴアテックス素材が無駄になりません。
スノボウェアとレインウェアのコスト比較です。
ゴアテックス製 | ジャケット | パンツ | 合計 |
---|---|---|---|
スノボウェア | 35,000円~ | 25,000円~ | 60,000円~ |
レインウェア | 25,000円~ | 15,000円~ | 40,000円~ |
ゴアテックス製スノボウェアの最低価格は60,000円、ゴアテックス製レインウェアは40,000円です。

差額の20,000円をスノボウェアの購入に回せるね。

スノボウェアとレインウェアの組み合わせ、コスパ最強だね。
おすすめはモンベルのレインダンサーです。(mont-bell公式サイト)
防水性能と強度に優れ、10年は使用できます。
3.ウェアの便利機能3選
ウェアにはスノーボードに特化した機能があります。
次の3つの機能を全て備えたウェアなら安心です。
※フードやポケットなどの基本機能は、ここでは省略しています。
- ベンチレーション
- Wジップ
- リストゲーター
- ベンチレーション
- ウエストゲーター(パウダーガード)
- 裾ゲーター

カタカナばっかりで分からない…。

じゃあ、実際のウェアを見ながら1つずつ確認していこう。
ジャケット
①ベンチレーション
ウェア内部の湿気や熱を外に逃がす通気機能です。
脇や背中のジッパーを開けるとメッシュ構造になっていて、風が通り抜けて涼しいです。


②Wジップ
前面に2つのジッパーがあり、開け方次第で通気性や防風性を簡単に調節できます。
滑走時には下側を少し開けておくと、しゃがんだ際に前裾が邪魔になりません。


③リストゲーター
袖口内側の伸縮性のあるカフです。手首から雪や風が入るのを防ぎ、温かさを保ちます。
これがないと転んで手をついたときに、グローブの隙間から雪が入って冷たいです。



ウェアの中が蒸れたり濡れたりしない機能ばかりだね。

スノーボードを楽しむには、快適さが大切だよ。
パンツ
①ベンチレーション
ウェア内部の湿気や熱を外に逃がす通気機能です。
内もものジッパーを開けるとメッシュ構造になっていて、風が通り抜けて涼しいです。


②ウエストゲーター(パウダーガード)
ウエスト周りに付いているカバーで、雪の侵入を防ぎ、ウェア内部を快適に保ちます。
これがないと転倒してジャケットがめくれたときに、ウェアの中に雪が入りやすくなります。


③裾ゲーター
パンツの裾に付いているカバーで、ブーツとパンツの間から雪が入るのを防ぎます。
裾ゲーターは、ブーツの内側ではなく、外側にかぶせて使うのが正解です。



快適さが大事なのは、パンツもジャケットも同じだね。

ここで紹介した機能が1つでも多くあるウェアを選ぼう。
4.シンプルデザイン一択
デザイン
デザインはシンプルが一番です。
多くのサイトが流行のウェアを紹介しますが、おすすめはシンプルなデザインです。
流行のデザインや柄物は飽きやすく、長く使うには不向きです。
おすすめはモノトーンかアースカラーです。
無難な色(黒、白、グレー、ベージュ、カーキなど)は長く使いやすく、玄人感も出ます。
淡い色は汚れが目立つため、濃い色が長く使えます。
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色数が多いほど派手で主張が強く、飽きが早いです。
カラフルなアイテムは、ウェア以外の小物で楽しむことです。
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僕は上下とも白いウェアにするよ。

それだと雪の中で「迷子の子羊」になっちゃうね…。
サイズ
少し余裕のあるサイズを選びましょう。
とはいえ、スノーボードウェアはもともと大きめに作られているので、普段着と同じサイズで大丈夫です。
日常の服のようにぴったり過ぎると動きにくいです。
フリースやスウェット、レインウェアを中に着ることも考えておきましょう。
プロテクター(お尻や膝など)をつけると、さらにかさばります。
パンツの裾は、少し長めのデザインが理想です。
ブーツを履いたときに裾がずり上がらず、裸足のときに裾が少し地面に触れるくらいがちょうど良いです。

デザインは「カッコいい」や「上手そう」って印象だけじゃないんだ…。

それもあるけど、快適さやコスパにも関わる大事なポイントだよ。
5.予算は上下で3万円
スノーボードウェアの予算は、上下セットで3万円前後が目安です。
高価で高品質なウェアを無理にそろえる必要はありません。
安くても機能性のあるウェアを選び、日々のメンテナンスをすれば長く使えます。
先ほどのコスト比較で浮いた2万円を活用して、条件に合うウェアを探してみてください。
コストを抑えながらも、機能性とデザインを両立させたお気に入りの一着が見つかるはずです。

お手ごろ価格で高品質のブランドを探してみるよ。

僕はこの10年「ハイマスマニア」のウェアを使ってる。2024-25モデルは上下セットで28,000円だっだよ。
※2025-26シーズンのウェアです。
※リストゲーターと裾ゲーターの機能はありません。
6.まとめ
この記事では、次のことを紹介しました。
スノーボードウェアの購入時はデザインに注目しがちですが、機能を絞ってから商品を選ぶとスムーズです。
機能を重視することで快適に使えるだけでなく、長持ちするため節約にもつながります。
どれだけデザインが良くても、快適に滑れなければ結局は使わなくなってしまいます。
この記事がスノーボードウェア選びで迷っている方の参考になれば幸いです。
以下の記事では、おすすめのハイマスマニアの選び方や使った感想を紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
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