記事内に広告が含まれています。

ハスラーのタイヤ交換を自分で!3つのメリットと作業のコツ

アイキャッチ画像
この記事は約8分で読めます。

自分でタイヤ交換したい
ハスラーなら簡単にできる?
作業の手順やコツを教えて!

この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが、次のことを紹介します。

  • 自分でタイヤ交換するメリット3選
  • タイヤ交換の手順とコツ
  • タイヤ交換後にやるべきこと

春と冬の年2回、必ずやってくるのが「タイヤ交換」。

春はスタッドレスからノーマルタイヤ(夏タイヤ)へ、冬はその逆へと履き替えます。

私はいつも自分で交換しますが、軽自動車なら、慣れれば作業時間はおよそ1時間です。

面倒に思うかもしれませんが、実際はメリットが多く、自分でやる価値は大きいです。

まだ自分で交換したことがない方も、この記事を参考にぜひチャレンジしてみてください。

1. 自分でタイヤ交換!メリット3選

雪上のスタッドレスタイヤ

自分でタイヤ交換すると、次のようなメリットがあります。

①お金の節約

店に頼むと作業工賃がかかります。

カーディーラーやガソリンスタンドでも交換できますが、料金は店舗や車種によって異なります。

参考までに、私が調べた主要ショップの工賃は次のとおりでした。

店名作業工賃
(1本)
作業工賃
(4本)
作業時間
イエローハット1,100円~4,400円~20分~
オートバックス1,100円~4,400円~15分~
タイヤ館770円~3,080円~不明
※作業工賃は税込。2023年12月調べ

自分で交換すれば、この工賃をすべて節約できます。

工具の初期費用は必要ですが、一度そろえれば長く使えます。

私は約18,000円で工具を一式購入しました。

仮にタイヤ交換を店に頼むと1回5,000円です。

年2回なら2年間で約2万円(5,000円×2回×2年)。

つまり2年で元が取れる計算です。

②時間の節約

店に依頼すると、作業時間に加えて「順番待ち」や「車を預けている時間」も発生します。

一方で自分でやれば、好きなタイミングで作業できるのが魅力です。

店の営業時間に合わせる必要もなく、待ち時間ゼロ。

ちょっとしたスキマ時間を有効に使えます。

③メンテナンススキルの向上

自分でタイヤ交換できると、急なトラブルに強くなります

パンクやタイヤの不具合が起きたとき、知識がなければパニックになり事故につながる危険もあります。

しかし、交換スキルがあれば落ち着いて対応可能です。

さらに慣れてくると、ワイパー交換やウォッシャー液の補充など、ほかのメンテナンスにも挑戦できるようになります。

車への理解も自然と深まり、一歩上のカーライフを楽しめます。

2. タイヤ交換に必要な道具と準備

海岸の駐車場に駐車したスズキハスラー
  • 交換車両 スズキ ハスラー(軽自動車)
  • 交換時期 2023年12月上旬
  • 作業場所 自宅の駐車場
  • 作業時間 約1時間(準備~片付け)
  • タイヤサイズ 165/60R15
  • ナットサイズ 19mm
  • 指定トルク 85N・m
  • 空気圧 250kPa(2.5kgf/cm²)

ここでは、タイヤ交換で実際に使った道具を紹介します。

①必要な7つ道具

油圧式ジャッキ

油圧式ジャッキ1
油圧式ジャッキ2

少ない力で車両を持ち上げられ、付属のジャッキより圧倒的にラクです。 

トルクレンチ

トルクレンチ1
トルクレンチ2

少ない力で、正確かつ効率的にナットを締められます。

締め付けトルクは車種ごとに指定されているので、取扱説明書で確認してください。

クロスレンチ(十字レンチ)

クロスレンチ

ナットの締め・緩めに使用します。

L字型より力を入れやすいです。

軍手(滑り止め付き)

軍手

手を保護でき、特に冬は防寒対策にも役立ちます。

マイナスドライバー

マイナスドライバー

タイヤの溝に詰まった小石を取り除きます。

これにより雪道でのグリップが良くなり、タイヤの寿命も延びます

シャワーノズル

シャワーノズル

交換したタイヤの泥汚れやサビを洗い流すときに便利です。

タイヤの劣化を防ぎ、寿命を延ばす効果もあります。

柄付きブラシ

柄付きブラシ

タイヤの細かい部分まで磨くことができ、柄付きだと服も汚れません。

②作業前の準備

タイヤ交換をスムーズに行うには、事前準備が大切です。

  • 暖かく天気の良い日を選ぶ
  • 車体が安定する平らな場所を選ぶ
  • 汚れてもいい服装に着替える
  • スタッドレスタイヤを用意する
  • パンクなどの異常がないか確認する
  • 車両の締め付けトルクを確認しておく

3. タイヤ交換の手順とコツ

タイヤ4本

タイヤ交換の手順とコツを順番に解説します。

タイヤ交換の手順
  • STEP1
    ナットを軽く緩める

  • STEP2
    ジャッキで車を持ち上げる
  • STEP3
    ナットを緩めタイヤを外す
  • STEP4
    交換タイヤを取り付ける

  • STEP5
    ナットを仮締めする

  • STEP6
    ジャッキを下ろす

  • STEP7
    ナットを本締めする

  • STEP8
    タイヤを全て交換して終了

STEP1.ナットを軽く緩める

ナットを緩める

クロスレンチでナットを反時計回りに回し、半回転~1回転ほど緩めます

後で外しやすくするためなので、ここでは軽くでOKです。

ハスラーはナットサイズ19mmなので、ソケットも19mmを使用しました。

STEP2.ジャッキで車を持ち上げる

ジャッキアップポイント
中央の黒い取っ手がジャッキアップポイント
ジャッキアップ
ハンドルを上下させて車体を持ち上げる

ジャッキアップポイントを確認し、油圧式ジャッキをセットして車体を持ち上げます。

車体を持ち上げる
ジャッキアップは少し高さに余裕を持たせておく

タイヤが2~3cm浮く程度にすると、スタッドレスなど溝が深いタイヤでも地面に接触せず安心です。

STEP3.ナットを緩めタイヤを外す

ナットを緩める
1本ずつ外すと他のナットに負荷がかかる。全体を少しずつ緩める

クロスレンチでナットを少しずつ緩めていき、全て外します。

タイヤを外す
ハブボルト(付け根部分)

タイヤは両手でゆっくり手前に引き寄せ、ハブボルトに負荷をかけないよう注意します。

STEP4.交換タイヤを取り付ける

タイヤを取り付ける
ここが一番力を使うポイント!

タイヤを両手で持ち、ハブボルトとネジ穴を合わせながら取り付けます。

STEP5.ナットを仮締めする

ナットを仮締めする
まずは手で仮締め

タイヤがグラつかないよう手で押さえつつ仮締めします。

クロスレンチで仮締め
次にクロスレンチで仮締め

全てのナットを取り付けたら、クロスレンチで対角線上に順番に締めていきます。

STEP6.ジャッキを下ろす

ジャッキダウン1
ジャッキダウン2

車体下や周りに人や工具がないことを確認してから、ジャッキをゆっくり下ろします。

STEP7.ナットを本締めする

トルクレンチ調整
少ない力で適正トルクに締め付け可能なトルクレンチ

トルクレンチで指定トルク(ハスラーは85N・m)に設定し、本締めします。

ナットの本締め
ここでもソケットは19ミリを使用

トルクが強すぎるとハブボルトが折れ、弱すぎると走行中にナットが外れるので注意です。

STEP8.タイヤを全て交換する

タイヤ交換終了

全てのタイヤを交換して作業完了です。

私の場合、約30分で完了したので、タイヤ1本あたり約8分でした。 

4. タイヤ交換後にやるべきこと3選

全ナットを仮締め

タイヤ交換後に必ずやっておきたい作業を3つ紹介します。

①タイヤ溝の小石を除去

タイヤ溝の小石1
タイヤ溝の小石2

走行中にタイヤの溝に挟まった小石は、パンクや飛散の危険があります。

マイナスドライバーで除去
画像はノーマルタイヤのもの

マイナスドライバーで丁寧に取り除きましょう。

スタッドレスタイヤは溝が深く柔らかいため、より小石が入りやすいです。

②タイヤの水洗い

タイヤの裏を洗う1

シャワーノズルと柄付きブラシでタイヤを洗います。

タイヤの裏を洗う2
裏側はサビやすいので丁寧に
タイヤ表を洗う1
表側やタイヤゴム部分も洗浄

水洗いだけでも汚れは落ちますが、せっけんを使うとより効果的です。

洗う前
洗浄前
洗った後
洗浄後

私は水洗いだけですが、かなりきれいになりました。

洗浄後は完全に乾かして保管してください。

③タイヤの空気充填

タイヤ空気充填

交換後は空気圧を適正に保つことが大切です。

空気圧が不足すると、摩耗が早まり、燃費が悪化し、走行も不安定になります。

チェックはガソリンスタンドで行えます。
カー用品店では窒素ガス充填のサービスも利用できます。

ハスラーの指定タイヤ空気圧

適正な空気圧は、運転席ドアの内側に貼られたシールなどに記載されています。

ハスラーの場合は「250kPa(2.5kgf/cm²)」となっています。

5. おわりに

タイヤ交換

この記事では次のことを紹介しました。

  • 自分でタイヤ交換するメリット3選
  • タイヤ交換の手順とコツ
  • タイヤ交換後にやるべきこと

タイヤ交換は車のメンテナンスの中でも比較的簡単な作業です。

特にタイヤが小さい軽自動車なら、準備から片付けまで約1時間で終わります。

自分で交換することで、タイヤのひび割れや溝の減り、汚れなどにも自然と気づくようになり、車をより大切に扱う意識が芽生えます。

この記事が、タイヤ交換にチャレンジしたい方のお役に立てれば幸いです。

併せて、こちらの記事「スズキハスラー7つの魅力」もぜひご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました