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スノーボード・ヒールサイドがズレる理由と5つの対策!コケない抜けないカービングのコツ

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カカト側のターンでズレる
エッジが抜けてすぐコケる
ヒールサイドのコツはある?

この記事では、スノーボード歴20年以上の現役インストラクターが、次のことを紹介します。

  • ヒールサイドターンがズレる3つの理由
  • ヒールサイドターンのズレ対策5選

ちょっとしたコツが分かれば、ヒールサイドはズレなくなります。

この記事の内容を1つずつ実践すれば、ヒールサイドでボードのエッジがズレたり、抜けたり、ガガガッとなってバランスを崩してコケることが激減します。

専門用語は使わずに分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

1. ヒールサイドがズレる理由

ヒールサイドでボードがズレるのは、人間の骨格上ごく自然なことです。

決して「滑走レベルが低いから」ではありませんので安心してください。

ズレるのは当たり前という前提を踏まえたうえで、まずはその理由を3つ説明します。

①進行方向が見えない

ヒールサイドは死角

1つ目の理由は、ヒールサイドでは「背中側=見えない方向」にターンするからです。

視界がない方向に進むと不安や恐怖心が生まれます。

そのため無意識に上半身をひねり、背中側を早く確認しようとしてしまいます。

上半身がひねられると、それに連動してボードも無理に回され、結果としてテール(後ろ足)がズレてしまうのです。

見えない方向に進むときに体をひねるのは、ごく自然な心理的反応といえます。

②目線が止まりやすい

目線が止まる

2つ目の理由は、ターン中に目線が斜面の下(フォールライン)で止まってしまうためです。

スノーボードは「見た方向に進む」乗り物です。

しかし目線が下に固定されると、ボードは下方向に引っ張られ、サイドスリップ状態になってズレが生じます。

人の体は正面を向くのが自然なので、ヒールサイドでボードが回ってきたときに、目線が下で止まるのはむしろ当たり前の反応です。

③カカト立ちが難しい

かかと立ちは激ムズ

3つ目の理由は、ヒールサイドでは足首を曲げてボードを立てるのが難しいためです。

カービングターンでは、ボードのエッジをしっかり雪面に食い込ませる必要があります。

ボードが立たなければズレてしまいます。

しかし人間の骨格上、つま先立ちよりも「カカト立ち」のほうが圧倒的に難しいのです。

ブーツを履かなくても難しい動作なのに、さらにブーツで足首が固定されるため、曲げにくさが増します。

2. ヒールサイドのズレ対策5選

カカト側のターンはズレて当たり前だと理解したところで、ヒールサイドのズレ対策を5つ紹介します。

  1. 目線は常に進行方向
  2. 前の手は常にノーズの上
  3. 前足に体重を乗せて切り替え
  4. 両足のつま先を引き上げる
  5. 後ろの手を下げながら低くなる

イメージ図は次のとおりです。

5つのズレ対策イメージ図

①目線は常に進行方向

1つ目は、目線を常に進行方向を向けることです。

カービングターンでは、基本的に目線とボードの進行方向は常に同じである必要があります。

ボードの進行方向を見るだけなら簡単だと思われるかもしれませんが、実際は非常に難しいです。

先ほど説明したとおり、人は正面を向いた状態が自然なので、多くの人がターン中に横を向けず、目線が下向きで止まっています。

私は、常にボードの進行方向を見続けるため、アゴを前肩に近づけながら滑るように意識しています。

なぜ「目線」でなく「アゴ」かというと、目だけ進行方向を見ていても、顔が下を向いていれば結局ボードはズレるからです。

アゴを意識することで、顔ごと強制的にボードの進行方向に向けることができます。

目線とボードの向きのズレ

ちなみにアゴを前肩に近づける姿勢はとても窮屈です。 

試しにその場で正面を向いて立ち、横を向いてアゴを前肩(進行方向の肩)に付けてみてください。

違和感を感じ、首の後ろの筋が突っ張って少し痛いかもしれません。

進行方向(横)を見続けるのは、それくらい不自然で違和感があることだと知っておきましょう。

②前の手は常にノーズの上

2つ目は、前の手をノーズ上にキープしておくことです。
 
これは上半身を過度にひねってボードがズレるのを防ぐために行います。

前の手が動く範囲

先ほど説明したとおり、ヒールサイドは見えない方向に曲がっていくため、その恐怖心から上半身をひねって早くターンしがちです。

上半身を過度にひねると、エッジが雪面に食い込む前に一気にボードが回ってきて後ろ足がズレます。

過度なローテでずれる

そのため前の手をノーズ上にキープしておいて、上半身の過度なひねりを強制的に制限します。

これでエッジの切り替えがゆっくり丁寧になり、ズレにくくなります。

ノーズ上に手をキープすることに、先ほど紹介したアゴを前肩に近づけながら滑ることを組み合わせてみてください。

これで視界が確保できて恐怖心がなくなり、上半身の過度なひねりが減ってボードがズレなくなります。

③前足に体重を乗せて切り替え

3つ目は、エッジを切り替えるときはいったん前足に体重を乗せることです。

これで前足(ノーズ)付近のエッジが雪面に食い込み、その力を後ろ足(テール)までしっかり伝えることができます。

カービングでは、ボードのエッジをノーズからテールまで目いっぱい使うことが大切です。

もし前足の力が抜けた状態でエッジを切り替えると、エッジが食い込まず、特に硬い雪やアイスバーンでエッジが抜けてコケやすくなります。

ヒールサイドの切り替えのときに前足に体重を乗せるためには、前足のカカトを踏んで足の裏がベタっと雪面につくイメージを持つと良いです。

前足に体重を乗せる1

両足の間に直角三角形を作るイメージを持っても良いでしょう。

前足に体重を乗せる2

このとき、後ろ足を伸ばしてお尻の位置を前足寄りに移動させると前足に体重を乗せやすいです。

④両足のつま先を引き上げる

4つ目は、ターン中に両足のつま先を引き上げてしっかりボードを立てることです。

先ほど説明したとおり、人間の骨格上、ヒールサイドは足首を曲げにくいです。

だからこそ意識してブーツの中で足首を曲げて、つま先を引き上げなければボードはズレます。

特に後ろ足首を強く曲げて、つま先を引き上げてください。

なぜならカービングでズレるのはいつもテール(後ろ足)だからです。

つま先上下の動き

また、つま先を引き上げるだけでなく、ターン方向に足首をひねることも有効です。

つま先左右の動き

つま先を引き上げる上下の動きと、足首をひねる左右の動きを組み合わせ、立体的に関節を使うことがズレないカービングにつながります。

なお、ビンディングのセッティングを変えることでも後ろ足首が曲げやすくなります。ぜひ以下の記事の内容を試してみてください。

⑤後ろの手を下げながら低くなる

5つ目は、ターン中に後ろの手を下げながら低くなる(しゃがむ)ことです。

先ほどターン中につま先を引き上げてボードを立てることを説明しました。

しかし今度は、ボードが立つほど体が傾いて、体とボードが離れて山側にお尻を付いてコケやすくなります。

リフトからカービングの練習をしている人を見ても、この理由でコケている人が多いです。

ターン中に後ろの手を下げながらしゃがむことで、上体が起きてボード上に体をキープでき、体とボードが近づいてバランスが取れます

このとき後ろの手で両足の間のつま先エッジを触りにいくイメージを持つと良いです。

トゥエッジを触る
後ろの手でエッジをつかみに行くイメージ。決して下を向かないこと。

3. すべての動作をゆっくり丁寧に

これまでに紹介したヒールサイドの5つのズレ対策は、最初から同時にやろうとしてはいけません。

前足に体重を乗せて切り替える、ターン中につま先を引き上げる、後ろの手を下げながら低くなる、それぞれの動作を分けて1つずつゆっくり丁寧に行ってください。

そして1つできたら2つ、2つできたら3つと、動作を1つずつ加えていきます。

後は反復練習することで、ムダな動きのない正しいフォームやポジションが身につき、いつの間にか頭で考えなくても自然と体が動くようになります。

4. まとめ

カービングの跡

この記事では、以下の内容を紹介しました。

  • ヒールサイドターンがズレる3つの理由
  • ヒールサイドターンのズレ対策5選

ヒールサイドがズレやすいのは当たり前なので、その理由を理解した上でしっかり対策を立てれば驚くほどカービングしやすくなります。

この記事がカービングのヒールサイドがズレて悩んでいる人の参考になれば幸いです。

以下の記事では、劇的にカービングがしやすくなるオガサカのおすすめの板を紹介していますので、ぜひご覧ください。

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